第4回『耕人塾』

【日 時】 令和4年9月17日(土)18:30~20:30
【場 所】 まきあーとテラスいしのまき
【テーマ】 世界に誇れる石巻地域にしよう~発信!未来へ~
【使用したテキスト】『耕人』第11-5号 (コンセプト「主体・楽しさ・創造・発見」について)
【当日の流れ】
①塾長挨拶  ②茶道体験  ③講話「茶道を日常に生かす」 講師:表千家教授 石田邦子 様
④茶道体験の振り返り  ⑤講評

塾長挨拶

(木村 民男 塾長)

『耕人』第11-5号を読みながら,なぜ日本の伝統文化の体験を耕人塾の指導指針としているのか説明されました。

耕人塾では「人間力」を「徳・体・知」の総合的な力と捉え,「徳を養い,心体を鍛え,知を高める」ことで人間力を磨くことを目指しています。本日の茶道体験は日本の伝統文化に触れる貴重な機会であり,徳を養うことにつながる活動です。何かを得られるよう一生懸命に活動することを期待すると励まされました。

茶道体験

講師:表千家教授 石田邦子様  社中の皆様

本日の流れについて説明された後,茶室に入って茶道体験スタートです。千利休の教えを汲む茶道には大きく表千家,裏千家,武者小路千家があるのだそうですが,本日体験するのは伝統を重んじる表千家です。

最初に,立ち方,座り方,座る位置,歩き方等について実践を通して学びました。立つ・座るといった所作だけでなく,畳のへりから16目空けて座るというように,座る場所まできちんと決まっていることに驚きまし

た。次に,部屋の造りや意味,掛け軸や生け花,茶器の見方や扱い方等を教えていただき,一期一会を大切にする心を学びました。茶碗を回して口をつけるのは作品の一番よいところを汚さないためで,作者に対する敬意を表しているという話には,そこまで気を遣うのかと感心させられました。

いよいよお点前をいただきます。まず,社中の方々によるお茶の作法の実演を見学しました。今回の実演は塾生に近い年代の社中さんを選んでいただいたとのことで,親近感をもって見ることができましたが,もてなす側(お茶を点てていただいた社中さん)は小学5年生と聞き,大変驚きました。所作が洗練されていくと,優雅さや大人っぽさといったものが自然とにじみ出てくるものだと感じました。

作法は一回見ただけで覚えられるものではなく,実際にお菓子とお茶をいただく段階では,社中の方々に教えていただくことが多かったですが,「お先にちょうだいいたします」「もう一服いかがですか」といった相手を思いやる言葉はしっかりつかえているように見受けられました。

 

 

講話「茶道を日常に生かす」

講師:表千家教授 石田邦子 様

茶道体験を終え,講師の石田先生は「今日やったことの一つでも日常生活に生かしてほしい」と塾生に期待を込めて語られました。特に,相手を思いやる日本独自のマナーを大事にしてほしいと熱っぽく話され,人と人とのつながりを生む「お先に」という一言を自信をもって口に出してほしいと締めくくりました。

茶道体験の振り返り

本日の体験や講話から感じたこと,考えたことをワークシートに書き込みました。多くの発見,気付きがあり,今後に生かそうという気持ちもたくさん感じられました。代表の発表も素晴らしかったです。

講評

(前田アドバイザー)

コロナ禍で昨年度は中止された茶道体験が開催できたことを喜ぶとともに,常に快く講師を引き受けてくださる石田先生と社中の皆さんにお礼が述べられました。

通信手段の発達で,一瞬で世界ともつながれるような世の中だからこそ,時間がゆったり流れるような,それでいて気が引き締まるような,日本の伝統文化に親しむ機会は貴重だったのではないかと話されました。各自が感想で述べたように今日の学びが日常生活に生かされることを期待すると話を結びました。

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