『耕人塾』体験活動

【日 時】 令和4年8月10日(水)9:00~15:30
【場 所】 東松島市松島自然の家
【テーマ】 頭と心と体を鍛えるワークショップ
【使用したテキスト】『耕人』第11-4号 (コンセプト「主体・楽しさ・創造・発見」について)
【当日の流れ】
①入所式  ②プログラム1「奥松島自然体験サイクリング」(ビーチクリーニング)
③昼食・休憩  ④プログラム2「実践活動について考えよう」
⑤プログラム3「ニュースポーツに親しもう」  ⑥振り返り活動  ⑦退所式

入所式

司会:関根悠惟さん 挨拶:髙橋光太朗さん
塾長挨拶(木村 民男 塾長)

冒頭で,女川や石巻で行った実践活動(ゴミ拾い)へ取り組む姿勢が素晴らしかったと塾生に伝えた後,本題に入りました。

今日の活動は,当初1泊2日の宿泊研修で計画・予定していたところ,コロナ感染の拡大に伴って何度も計画を変更してきたという経緯に触れ,それでも充実した楽しいものにしてほしいと期待を話されました。そして,自分自身が楽しむのはもちろんだが,どうやったら周りを楽しませられるか考えて行動してほしいと塾生を励ましました。

プログラム1「奥松島自然体験サイクリング」(ビーチクリーニング)

中谷教学委員から説明を受けた後,地図や担当教学委員からの情報を参考にし,奥松島の自然を感じられる場所はどこか,どんなルートで周るのかを,グループごとに相談しました。

行き先やルートが決まったグループから自転車を受け取ってスタート!ちょっと暑かった分,自転車で走っているときに受ける風が心地良く感じられました。サイクリングだけでなく,大高森に登ったり,海辺で生き物を探したりと,どのグループも奥松島の山や海などの自然を体感することができました。

 

サイクリングのゴールである大浜では,実践活動としてビーチクリーニングを行いました。浜に流れついたゴミに加え,バーベキューをした際に出たと思われるゴミなどもありました。暑さのため30分ほどで切り上げましたが,それでも袋8つ分のゴミを拾い,浜をきれいにすることができました。

ビーチクリーニングには,運営委員の千葉純先生や酒井勝則先生にも助っ人として参加していただきました。お忙しい中,ありがとうございました。

プログラム2「実践活動について考えよう」

司会:庄司颯斗さん
講話:「今日から明日へ」  講師:耕人塾学生部OG 佐藤 香伽 さん

昼食休憩後は頭を使うプログラム。耕人塾学生部OGである佐藤香伽さんの講話を聞き,学んだこと,今後に生かせそうなこと,自分たちにできそうなことなどを話し合いました。

現在,一般社団法人「杜の都産業保健会」に勤務している講師の佐藤香伽さんは耕人塾学生部OGで,石巻市政策コンテストに参加したり選挙啓発活動に取り組んだりするなど,学生時代から社会との関りを意識した活動を行ってきた先輩です。自分がなぜそのような活動行ってきたのか,活動を通して何を学んだのかなどを紹介しつつ,「自分の意見を発信できる人になってほしい」,「『理想と現実は違う』と言って変化を邪魔する人にならないでほしい」という2つの考えを軸に,「人前で話す経験をしよう」「小さなことでも何か提案しよう」というメッセージを塾生に送りました。年齢の近い先輩の経験に基づいた言葉に学ぶことは多かったようです。

後半は,講話を聞いての感想のほか,これまでの自分の実践活動を振り返っての反省などをグループで伝え合いました。実践活動の振り返り表を見ると,前回より伸びている塾生が多かったようでしたが,自分に厳しい点数を付けている塾生も見られました。定期的に振り返り,今後につなげていってほしいです。

プログラム3「ニュースポーツに親しもう」

司会:角張芳朋さん

遠藤教学副委員長お勧めの「スピードラダーゲッター」というニュースポーツに挑戦しました。両端にボールのついた30cm程の紐を下から投げ,7~8m先にあるはしご状のターゲットに引っかけるというスポーツで,全員が初体験。何度か練習をしてからグループ対抗でゲームをしました。

ゲームの方法は様々あるのだそうですが,今回は一投ずつ順番に交代しながら投げ,3つすべてがターゲットに引っかかったら全員でターゲットを回って元の位置に戻るというルールになりました。また,勝敗は一番速いタイムを出したチームではなく,グループで最初に申告した目標タイムに一番近いチームの勝ちということにしました。

優勝はAチームでしたが,全体を通して「惜しい」「ナイス!」などの声掛けが多く聞かれたほか,ターゲットを回るスピードを調整して目標タイムに近づけようとする頭脳プレーなども見られ,楽しく活動することができました。

振り返り活動

はじめに,各グループがサイクリングで取ってきた写真をスライドで見せながら感じたことを伝え合いました。多くのグループが通った洞窟は,昼でも懐中電灯無しでは進めないような暗さでしたが,その先の景色の良さもあってか思い出に残ったという声が多く聞かれました。また,自然,生命力を肌で感じたという声も多数聞かれ,自然体験活動は有意義だったようです。

 

次に,単純な線で表現された絵が描いてあるたくさんのカードの中から自分の今の気持ちに近いものを選び,なぜそのカードを選んだのかなどについて全員が発表しました。一人ずつ絵に合わせて今日の出来事や感じたことを話しましたが,絵の解釈の仕方や感じ方が様々でおもしろかったです。特に順番を決めずに発表していったのですが,途中から進んで前に出る人がいなくなり,発表を終えた人が次の人を指名することになりました。恥ずかしさや自信のなさなどもあるでしょうが,今後は自ら進んで前に出れる塾生が増えるといいなと感じました。

退所式

司会:伊勢あかりさん 挨拶:髙橋光太朗さん
講評:横江運営委員長

はじめに,頭と体と心を鍛えるワークショップの締めくくりとして,手遊びをしました。数を数えながら指を折っていくのですが,言っている数と折っている指の動きをずらしたり,右手と左手を同時に別な動かし方をしたりします。右脳と左脳を鍛えるトレーニングに塾生は苦戦していましたが,多くの笑顔が見られました。
今後,心掛けてほしい対話スキルとして傾聴を挙げ,「ああなるほど,いいね,うんうん,えっ,お~」のあいづち「あいうえお」を教えていただきました。

最後に「人間は直線をつくる。自然は曲線をつくる。」という湯川秀樹博士の言葉を引用され,豊かな自然を体験することができたことを皆で喜びました。

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