25歳で北村中学校への赴任が決定し、学校の近くのYさん宅に下宿することになりました。3世代7人の大家族で、当時剣道部後援会役員だったYさんは会費徴収や練習試合の車の手配など、何から何までお世話していただきましたが、20年前に亡くなりました。Yさんの奥さんは88歳になりますがとても元気で、「北村のお母さん」と呼んで親しくさせていただいています。先週、ドライブにお誘いし、妻と3人で牡鹿半島を1周してきました。山々の緑に藤や桐の紫の花が映え、車窓からの薫風が爽やかで、御番所公園から眺めた金華山はコバルトの海にどっしり浮かび、霊峰にふさわしい威厳がありました。
北村のお母さんと話しながら、50年前の教員駆け出しの頃が懐かしく思い出され、お世話になった多くの方々に心から感謝しています。そのご恩に報いるためも、自分に出来ることを少しずつ実践していきたいと思っています。『耕人塾』での実践事項もその一つですね。