【日 時】 令和3年12月18日(土)18:30~20:30
【場 所】 東松島市矢本西市民センター
【テーマ】 世界に誇れる石巻地域にしよう~発信!未来へ~
【使用したテキスト】『耕人』第10-7号 (第10期『耕人塾』の1年間を振り返って)
【当日の流れ】
①塾長挨拶 ②第10期耕人塾のまとめ
・「あいさつ・清掃・ゴミ拾い」の実践活動について
・耕人塾の活動全体を振り返って
③修了証授与 ④講評 ⑤記念撮影
塾長挨拶
第10回耕人塾閉塾式の開会に当たり,塾長より「一期一会」のお話がありました。
「縁があってここで出会い集い,かけがえのない時間を過ごしている。
これからも一瞬一瞬を大切にしながら,人生を力強く歩んでほしい。
失敗してもいいので挑戦し続けてほしい。」と,塾生に期待を込めてエールを送りました。
第10期 耕人塾のまとめ
■「あいさつ・清掃・ゴミ拾い」の実践活動について
これまでの実践活動を振り返るとともに,気付いたことやより良い実践活動としていくためにはどうすればよいのかについてグループで話し合い,最後に全体で共有しました。
■耕人塾の活動全体を振り返って
ペアを作り,「一番思い出に残った活動とその理由」「耕人塾に入って良かったことや成長できたこと」などについて感想を述べ合いました。
塾生それぞれが,これまでの講話やゴミ拾いの実践活動を振り返りながら,自分の成長や心の変容を確かめていました。
修了証授与
修了証授与では,ステージ上で呼名された後,一人一人が第10期耕人塾を振り返っての感想や今後の抱負について発表しました。
多くの塾生が,これまでの活動を通して成長できたことや仲間と先生方への感謝の気持ちを述べていました。
その後,木村塾長から修了証をしっかりと受け取りました。
講評
(横江 信一 運営委員長)
最後に横江運営委員長より講評がありました。
「皆さんの壇上で言葉を述べる姿や修了証を受け取る仕草が,まるで歌舞伎の『花道』を見ているようでした。
歌舞伎と言えば,『段取り』という言葉がありますが,『段取り』とはこれで終わりという完結ではなく,次に向かうための『一区切り』という意味です。
今日を『一区切り』と捉え,次に向かってほしい。」と,塾生を励ましました。
記念撮影
最後に,これまで活動を共にしてきた仲間や先生方と記念撮影をして,第10期耕人塾が幕を下ろしました。
この10年間で,修了証を受け取った塾生は280名に上ります。
卒業した塾生の中には,すでに社会人として活躍している人も多くいます。
第10期の塾生も,今後それぞれの道でより一層活躍してくれることを願っています。
関係者の皆様及び保護者の皆様,運営委員,教学委員、協力員,参与、サポーターの皆様には,耕人塾の運営につきまして多大なる御理解と御協力をいただき誠にありがとうございました。
今年度も,新型コロナウイルス感染症の影響により様々な制限がある中での活動でしたが,大きな成果を得て閉塾することができました。
今後とも御支援を賜りますようお願い申し上げます。
塾生のワークシートから(一部抜粋)
- 入る前までは,人見知りで声をかけられても距離を取ってしまう感じでしたが,入ったら自然と自分から話すようになり,自分に自信がつきました。また,地域のために活動ができてとてもうれしいなあと思います。耕人塾の名前の通り去年よりも自分の心を耕すことができ,少しは変わることができたのではないかと実感しています。
- 一番学んだことは,あいさつは仲良くなるための一歩になるということです。今までは仲があまり良くない人や,あまり話したことのない人とはあいさつをしないでスルーしてしまっていました。しかし,この活動を通して,少しでもあいさつをしてみると,その後に話しかけてくれたりして仲良くなるということです。
- ゴミ拾いで私は周りの人と協力して活動するのがとても楽しかったです。町がきれいになっていくのが嬉しかったので,これからもこのような活動を続けていきたいと思いました。
- 耕人塾の活動を通して私自身や周囲の人の「人間力」が成長していくのを感じました。一人の人間として自分が行うべきことやいくつか達成したいことなどを深く考えることができ,それらはこれから成長していく上ですごく大切な土台となり,大人になった時や社会に出た時に役立つことだと思います。
- 私は耕人塾に入って自分の弱いところをたくさん知れたし,それらを改善するために向上できたと思います。と言っても私は自分の弱いところを実感するのが嫌いでした。私が入塾した理由も「来年受験だしな」と仕方なく弱点を解消するために入ったのに,今では自分の弱いところ,例えば積極性,集中力,行動力,そして知らない人と話せるようになるなどを克服するのが楽しくなっていました。
- (あいさつ・清掃・ゴミ拾い)この3つで関係するのは,自分から行動することです。その中でもとても大事なのは,気づかいだと感じました。これからの耕人塾でも周りに対しての気づかいの意識を高めていけば,今よりもっとより良い耕人塾になっていくのかなと感じました。
- 私が第10期耕人塾を振り返って思ったことがあります。それは人との出会いの大切さです。中学校一年生の時から耕人塾で6年間活動を続けてきましたが,今年はコロナウイルスの影響で実践活動が思うように出来なかったり,宿泊活動が出来なかったりしたことで,様々な人と接することが少なかったので大切さを強く感じることができました。そのため最初の塾長の話の通りに一期一会を大切にしていきたいと思いました。
- 私は,人としっかり話せるようになりました。元々あまり親しくない人と話すと緊張してしまい,あいさつなども聞き取れないような声でしかできませんでした。しかし,耕人塾であいさつについて考え,実践へ移していくうちに人とすれ違ったときに「おはよう/おはようございます」をはっきり言えるようになったのです。耕人塾で初対面の人と話すことで親しくない人でも物怖じせずに声を掛けて話すことができるようになりました。
- 耕人塾に入って成長したなと感じたところは,前まで自分は自分のことばかり考え,周りのことは考えていなかったのが,耕人塾に入ってから自分のことだけでなく,周りのこともしっかり考え,また人のため,世のために尽くすようになったところです。
- この1年間の耕人塾での活動で,私は積極性が身についたと思う。清掃やごみ拾いに関して自主的に行えるようになったり,細かい所まで気付くことができるようになったと感じた。また,去年までは他の人から話しかけられるまで中々話すことができなかったが,今年は自分からコミュニケーションを取りにいくことが自然にできるようになったように思った。耕人塾で様々な人に出会ったことで自分のできることの幅が広がり,価値観が変わって世界を見る目が豊かになったように思う。