民塾長のちょっといい話62

最近図書館から借りた本にはまっています。「精霊流し」(さだまさし著)を読んでいたら、第四話「Aマイナーのバラード」に「節子には男の子が一人あったという一文があり、驚きました。というのは、私が20代の頃、中学校1年国語の教科書の「心の小道」(金田一京助著)という教材に「ある唐子の着物を着た一人の少女があったを思い出したからです。京助が樺太でアイヌ語の調査をしていた時の心が通じる前の少女(人)を、もの(物)としてみることができなかった京助の心情を表現した重要語句として、「あった」という部分を取り上げて授業をし、研究としてまとめたことがあります。それぞれの「あった」という使い方は同じなのか、違うのか詳しく調べてみようと思います。

若い頃、「分からないことがあったら、人に聞いたり調べたりすることが大切だ」と先輩の先生に励まされたことを思い出しました。次回はその結果をお知らせします。

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