10月1日(金)第58回宮城県芸術祭彫刻展の作品搬入で仙台メディアテークに行ってきました。作品名は「輪廻転生(りんねてんしょう)」、震災で倒された故郷のケヤキを数か月かけてチェーンソーで刳り貫き、螺旋状のうねりや空間の変化で、自然の中で生きる人間のたくましさを表現してみました。特別に思い入れのある木だったので、時間もエネルギーもたくさんかけて制作しました。自分ではまあまあの出来だったので、ひょっとしたらと甘い期待をしていたのですが、賞には選ばれませんでした。入賞作品と比べて訴えるものが足りなかったのではないかと思っています。
70歳の頃、評価を気にすることなく自分の彫刻をしたいという思いから展覧会に出品しない時期もありましたが、今回の出品で自己満足や我流を見直すきっかけになりました。落胆は大きかったのですが、自分の彫りたいものをもう少し深めようと思っています。