東日本大震災で牡鹿半島鮫ノ浦湾の奥にある大谷川地区は津波の遡上30mを超え、20数軒の集落は跡形もなく消滅してしまいました。10歳上の兄夫妻は高台の畑を整地して家を建てたので、新たな歴史づくりのお手伝いをすることにしました。その一つが裏山のため池(約400㎡)をビオトープ(生物生息空間)にすることです。数年かけて水路や周りの環境を整備し、睡蓮を植えて鯉や金魚を飼っています。カエルや昆虫もたくさんいて、春にはアマガエルが遊び、夏にはセミが鳴き、秋にはトンボがたくさん飛んでいます。鯉や金魚がサギに食べられないように網も掛けました。海を眺めたりセミの鳴き声を聞いたりしながら、鯉や金魚が睡蓮の中をゆったり泳いでいるのを見ていると心が和みます。現在は甥とも相談し、池の前にウッドデッキを製作中です。そのエピソードについては次回に紹介します。
『耕人塾』では、「あいさつ・清掃・ゴミ拾い+1」の実践活動とSDGsを関連させた取り組みを検討中ですが、自然との共生は今後ますます重要になってくると思っています。