民塾長のちょっといい話31

神渡良平著の「人を育てる道~伝説の教師徳永康起の生き方~」を読みました。徳永先生は明治45年熊本県葦北郡芦北町の生まれで、熊本師範学校を卒業して岡原小学校下槻木分校に勤務します。35歳の若さで井牟田小学校の校長を拝命しましたが、子どもたちと直接関わりたいとの願いから41歳の時に教諭として八代市太田郷小学校に勤務し、その年から2年間「ごぼく(5組と5本の記念樹)」の子どもたちを担任します。その時の日記を通じた徳永先生と子どもたちとの心の通い合いをまとめた本が昭和45年『ごぼく』4号として出版され、それを基にした『教え子みな吾が師なり』が発売されます。

徳永先生の「人を変えるのは“愛”だけだ」という信念の実践に感動しました。私の38年間の教師生活の中で、自分では生徒や親と深く関わってきたつもりでしたが、まだまだ足りなかったと反省させられました。この反省を生かすことはできないかと考えています。

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