【日 時】 令和5年9月16日(土)18:30~20:30
【場 所】 矢本東市民センター ホール
【テーマ】 世界に誇れる石巻地域にしよう~発信!未来へ~
【使用したテキスト】『耕人』第12-5号 (「Will・Can・Must」の3つの問い)
【当日の流れ】
①塾長挨拶 ②講話「石巻地域の観光から見えること」 ③質疑応答・感想記入
④マイプロジェクト ⑤講評 ⑥次回予告と諸連絡
塾長挨拶
(横江信一 塾長)
『耕人』第12-5号を用い,キャリア理論の3つの問いを塾生に紹介しました。3つの問いとは「①Will=私はなにがしたいのか」「②Can=私はなにができるのか」「③Must=私はなにを求められているのか」で,3つの重なりが大きいほど充実したキャリアになるのだそうです。現在取り組んでいるマイプロジェクトにも通じるので,ぜひ生かしてほしいと話されました。
また,「変わる」ということについて,変わっていくことを恐れないこと,変わってはいけない自分もあることなどに触れながら,変えられない自分と変えたい自分を改めて見つめてみませんかと塾生に投げかけました。
講話「石巻地域の観光から見えること」
(講師:石巻専修大学経営学部教授 庄子真岐 氏)
現在大学で教えている学科は,実は学生のときに専攻していた分野と全く別な分野であること,家族で少林寺拳法をやっていることといった自己紹介から講話がスタートしました。少し距離が縮まったところで「石巻は観光地でしょうか」という問いに進み,大きく5つの段階に分けてお話がありました。
①「観光」とは?
観光の由来は,儒教の経典である四書五経「易経」にある一節「観国之光,利用賓于王」(国の光を観るは王に賓たるに利し)で,地域のすぐれたものを 人々に観(し)めし また観(み)ることによって人的交流を図ることが,王(地域の為政者)の大切な務めであるという意味だそうです。すなわち,観光とは「地域の光を磨くこと」ではないかと庄子教授はおっしゃいました。
②どんな「光」を求めている?
それでは,人々はどんな光を求めているのでしょうか。ディズニーランドなどの観光スポットを例に挙げながら,いくら魅力のある場所であっても,基本的には訪れるたびに感動はだんだんと減っていくが,大切な人に会いに行く感動は減らない。むしろ,魅力ある人からは会うたびに新たな感動が得られると述べ,「人」が観光資源となり得る可能性に触れられました。
③「光」の探し方
新たな地域の観光資源を探そうとしたときに,「うちには誇れるようなものは何もないもんな」となることが多いそうです。そういった「何もない問題」を解決するときには,「何もないけど〇〇ならある」
「〇〇なら頑張っている」とポジティブ思考で考えたり,視点を変えて考えたりするのが有効だそうです。また,知らないけれども興味があることが観光資源になる可能性が高いと話されました。
④石巻の「光」と大学でのチャレンジ
庄子先生とゼミ生が実際に行っている凧揚げイベントやたけこもれびナイトなどを紹介しながら,石巻の知られていない観光はたくさんあるというお話をされました。「石巻は光だらけ。知らないだけ,知られていないだけ。」という言葉に力がこもっていました。
⑤まとめ 私たちができること
観光は地域の光を磨くことであるから,まずは自分たちの住んでいる地域について知り,それを人に伝えていくことが新しい光を輝かすことにつながるのではないかと締めくくられました。
質疑応答,感想記入
塾生の質問や感想には,「石巻市のことをもっと知る必要があると思った」「地域の光に気付き,発信していくことを大切にしていきたい」といった内容が多く見られました。また,庄子先生から最後に送られたメッセージ「過去は変えられない。未来のことは分からない。コントロールできるのは今だけ。」を受け,「今できることを大切にしていきたい」という気持ちをもった塾生も多数いました。
マイプロジェクト
(三浦教学委員)
三浦教学委員から,今後のまとめに向けて,研究背景,仮説,検証内容,結果,今後の行方を意識するよう説明がありました。また,実践や検証がまだできていない塾生も多いことから,研究背景,仮説,今後の行方の3つを中心にまとめていくとよいとポイントが示されました。
塾生はワークシートへの記入,塾生同士での情報共有や相互アドバイス等を,限られた時間を有効に使って行いました。
講評
(小松アドバイザー)
本日の講話の内容に触れながら,自分だったらどのように石巻の魅力を発掘してマイプロジェクトにつなげていくか,具体例を挙げながら話されました。また,その取組を進める中で,いろんな人に聞いたり,協力を求めたりすることで人とつながることができるので,勇気をもって聞くことも大事にしてほしいと伝えました。
次回予告と諸連絡
・次回:10月21日(土)18:30~20:30 場所:まきアートテラス 茶道体験
・17時から場所を取っているので,早く来てマイプロジェクトを進めることも可能。
・マイプロジェクトに関する質問等はGoogle classroomで。