宿泊研修

【日 時】 令和5年8月9日(水)9:30~ 8月10日(木)11:30
【場 所】 松島自然の家
【テーマ】 頭と心と体を鍛えるワークショップ
【使用したテキスト】『耕人』第12-4号 (かけがえのない一瞬)
【活動内容詳細】

1日目

①入所式 塾長挨拶(横江信一塾長)

テキスト第12-4号を用い,「マジックアワー」というタイトルの映画を引き合いに出しながら,今回の宿泊研修で期待することを話されました。

「マジックアワー」とは,太陽が落ちてから光が完全に見えなくなるまでの色相がソフトに金色に輝くほんのわずかな時間のことを指します。そういったほんの一瞬,偶然の一瞬を宿泊体験の中で体験し,今まで知らなかった自分や世界に気付くことを期待すると話されました。

②プログラム1「ウォークラリーをしよう」

皆が楽しみにしていたシーカヤックは強風のために中止となりましたが,防災ウォークラリーで班ごとに東松島市宮戸島の自然に親しみました。

 

③プログラム2「あいさつ実習をしよう」 

昼食後最初の活動は耕人塾恒例のあいさつ実習です。コロナ禍でしばらく行っておらず,初めてという塾生が多かったため,まずは教学委員の実演を見て一連の流れを確認しました。その後,グループごとに繰り返し練習を行いました。だんだん声も大きく出るようになり,タイミングもそろうようになってきました。夜のキャンプファイヤーで練習の成果を発表します。

④プログラム3「日本文化に触れよう 居合道」

講師 東北神州会 会長 庄子都代子 様

居合道体験では,細かい所作の決まりや丹田,正中線,掌,残心など専門的な用語に戸惑いながらも,一本目の型を何度も繰り返すうちに模造刀の扱いにも慣れ,徐々に様になっていく様子が見られました。

講師を務めていただいた庄子先生は,居合道のほか詩吟や演舞など様々な武道・芸能に秀でている方で,居合道の体験に加え,皆で詩吟に挑戦したり,演舞を見せていただいたりと大変貴重な機会となりました。たくさんの資料も頂戴しました。庄子先生,ありがとうございました。

 

 

⑤プログラム4「マイプロジェクトの話合い①」

今年の耕人塾の特徴的な活動がマイプロジェクトです。自分が興味を持ったことを調べつつ,それを社会との関りの観点から捉え直し,自分にできることを実際にやってみる,その結果を受けてさらに次のアクションを考える,といったループを繰り返して物事に対する理解を深め,活動の質を向上させていきます。

11月のマイプロジェクト発表会へ向け,テーマの設定や具体的な活動の方向性等,今後の取組について考えました。

⑥プログラム5「野外炊飯を極めよう」

班ごとにカレーライスを作りました。材料は皆同じでしたが,切り方や水の量,煮込み具合で微妙に味が異なります。横江塾長が4班それぞれのカレーを食べて審査し,D班のカレーが最優秀となりました。みんなお腹がすいていたのか,カレーもご飯も残さず食べきりました。

 

 

⑦プログラム6「キャンプファイヤーを楽しもう」 

グループごとにあいさつ実習の成果の発表とスタンツを行いました。スタンツの内容を考えたり練習したりする時間はあまりとっていませんでしたが,歌やダンスを取り入れた寸劇,塾長とのコラボ,イントロクイズなど,各グループ工夫を凝らした出し物で皆を楽しませました。

最後は手持ち花火をしていい思い出をつくることができました。

 

2日目

⑧プログラム7「ビーチクリーニング」

大浜海岸まで歩き,ビーチクリーニングを行いました。前日からの強風,高波のためか,普段はないような大きなゴミも打ち上げられており,約30分の活動で10袋ほどのゴミを拾うことができました。

 

⑨プログラム8「MAPに親しもう」

MAPは簡単なアクティビティを一緒に行うことで参加者同士の関係性を向上させるものです。今回は,フラフープを使ったアクティビティをメインに行いました。活動する中で知らず知らずに距離感が縮まり,一体感が生まれたように感じました。

 

⑩プログラム9「マイプロジェクトの話合い②」

前日の続きで,個や小集団で自分(たち)ができる活動を考えました。限界集落,過疎化の問題と観光を結び付け,空いている土地を活用して観光客を呼び込めるようなイベントを開催するといったアイディアを出したグループもありました。これからの活動が楽しみです。

 

⑪退所式 講評(舛田育久運営委員長)

2日間の活動を通し,「頭と心と体を鍛えるワークショップ」という宿泊活動のねらいを達成するとともに,互いの距離を縮めるいい機会になったのではないかと話されました。

今回生まれたつながりがさらに広がり深まること,それが今後の耕人塾の活動に生きてくることを期待すると締めくくりました。

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