先日、彫刻の師匠が「プロはその道のことであれば何でもできなければならない。条件が整わなければできないというのではプロではない。プロは自分の仕事に厳しくあらねばならない。他と比べるのではなく、自分が納得のいく仕事をしなければならない。そのためには、常に自分の仕事を厳しく見つめることだ」と語ってくれました。その言葉を自分に当てはめて考えてみました。教師として38年間、その後も教育に関わらせていただき、「心に灯を点す人」になりたいと努力してきたつもりですが、半世紀以上にもなるのに未だに確固たるものがつかめずにいます。教育のプロになるということは難しいことかもしれませんが、これからも「心に灯を点す」教育者を目指して努力していきたいと思っています。
彫刻の師匠は厳しさの中に柔らかさやユーモアがあるのです。プロというのは厳しさの根っこを持ちながらも、形だけにとらわれない柔軟性や温かさがあるのかもしれません。