第2回『耕人塾』

【日 時】 令和3年6月19日(土)18:30~20:30
【場 所】 東松島市矢本東市民センター
【テーマ】 世界に誇れる石巻地域にしよう~発信!未来へ~
【使用したテキスト】『耕人』第10-2号(コンセプト「主体・楽しさ・創造」について)
【当日の流れ】
①塾長挨拶  ②交流活動
③講話『志をもつこと』 講師:宮城県石巻北高等学校 武田 直大 先生
④「あいさつ・清掃・ゴミ拾い」の個人実践について
⑤講評  ⑥次回予告と諸連絡

塾長挨拶(横江運営委員長より)

第2回耕人塾の開会に当たり,横江運営委員長より挨拶がありました。今回は,耕人塾のコンセプトの一つである「主体」について,『耕人』第10-2号のテキストを用いて確認しました。耕人塾の求める「主体」とは,自分の意志・判断・責任で行動しようとする態度のことであり,他からの指示や指導を待つのではなく,自分の置かれた場で何をしなければならないかを自ら考え判断し行動しようと,塾生一人一人に促しました。

 

交流活動

前回に続いて塾生同士でペアを作り,「好きなもの」というテーマで話し合い,交流を深めました。互いにうなずき,共感しながら,好きな食べ物や芸能人,漫画の話などで盛り上がっていました。短時間でしたが,「楽しかった」という声が上がり,塾生同士の距離が一層縮まったようでした。

 

講話『志をもつこと』講師:宮城県石巻北高等学校 武田 直大 先生

石巻北高等学校剣道部顧問の武田直大先生を講師にお迎えし,講話をいただきました。武田先生は小牛田農林高時代にインターハイ個人3位,社会人になってからは剣道全日本選手権の県予選3連覇を飾るなど輝かしい実績があります。しかし,負けて悔しい思いもしながら発奮して努力を重ねてきたそうです。また,教員になってからは,プレイヤーとしての自分と指導者としての自分の在り方に悩んだとのことでした。剣道に打ち込んできた人生を振り返りながら,以下のような言葉で塾生に志をもつことの大切さを語りました。

  • 『剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である』という理念にあるように,剣道の最終目標は人をつくること
  • 自分のためだけにやっていた剣道が,人のためにやってみようと考えたら剣道が上達した。
  • 自己中心的利他(自分を犠牲にするのではなく,自分を大切にすることが他人への貢献につながること)を大切にしたい
  • 生まれ持った能力よりも,自分が何を目指すのか,どんな人間になりたいのかを考えることが大切
  • 志は心が指す方向,心のエネルギーの方向

 

 

講話終了後も,武田先生は塾生や特別参加していた矢本第一中学校の剣道部員に囲まれ,サイン攻めにあっていました。質疑応答では,得意技や緊張したときの対処法などについて,優しく答えていただきました。

<塾生の感想から>

  • 強い憧れや目標を持って,やりたいものごとに取り組むことはとても大切だと思った。技術面等で腕を磨くことも大事なことだと思うが,どんな風に(どんな姿勢で)それに取り組むかが一番大切だと思った。
  • 武田先生の経験である,自分ですることと相手に伝えることとは全然違うという言葉から,色々な人の理解をするべきだと改めて思いました。友人の苦手教科を教える時も,自分にとっては得意なことだけど相手がどう分からないのか知り,どうすれば分かりやすいか考えることが大切だと思いました。これからは自己中心的利他を意識した目標を立ててみたいです。
  • 講話を聞いて剣道は技術だけが大切ではないと改めて思いました。自分も中学校に入ってからつい最近まで勝つことだけを意識したり,自分だけよければいいやなどと考えていましたが,今,チームの大将となり,周りの人がいてくれたからここまでこれたんだなと思いました。なので先生がおっしゃっていたように,今まで自分がしてもらったことをチームのみんなにしてあげたり,利他の心を持ち,自分を磨いていけるように頑張りたいです。
  • 今日の講話を聞いて学んだことは,人としてしっかりしていないと剣道にも表れてしまう,目標をしっかり立てないと頑張れないということが分かりました。また,剣道で大切なことは他人を想うことが自分を強くすることだと思います。今日のことを忘れないでこれから取り組みます。
  • 何においても志を持って取り組むことが大切だと思った。私は卓球を始めたばかりで生まれ持った才能がある訳でもなく,この間の大会で負けたばかりだが,簡単に諦めずにこれから志を持って取り組んでいきたいと思う。また一つのことにとらわれすぎず,どのような人間になりたいかを考えて生きていきたい。

「あいさつ・清掃・ゴミ拾い」の個人実践について

遠藤教学副委員長より,「あいさつ・清掃・ゴミ拾い」の実践を日常化させるための目標設定について説明がありました。達成度をより分かりやすくするために,できるだけ具体的な目標にすることなどのアドバイスが塾生に伝えられました。塾生は早速,「地域の人にあいさつをする」「下校中にゴミを見つけたら拾う」「学校の清掃で自分の担当以外の箇所も手伝う」などの目標を立てていました。遠藤教学副委員長は,塾生に向けて有言実行できるよう励ましました。

講評(舛田運営副委員長)

最後に舛田運営副委員長より講評があり,柳生心陰流の「三摩の位」についてお話がありました。「『三摩の位』とは,自分を変える三つの段階のことで,一つ目は教えられたことをしっかり学ぶこと,二つ目は実行すること,三つ目は考え工夫することです。今日の講義を受け,ぜひ『三摩の位』で取り組んでほしい」と期待を寄せました。

次回予告と諸連絡

  • 次回:7月17日(土) 場所:矢本東市民センター
  • 詳しい内容については後日連絡
  • 連絡については,小松先生からメールで連絡
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