【日 時】 令和4年7月16日(土)18:30~20:30
【場 所】 東松島市矢本東市民センター
【テーマ】 世界に誇れる石巻地域にしよう~発信!未来へ~
【使用したテキスト】『耕人』第11-3号 (コンセプト「主体・楽しさ・創造・発見」について)
【当日の流れ】
①塾長挨拶 ②アイスブレイク(交流活動)
③「あいさつ・清掃・ゴミ拾い・+1活動」の実践活動について
④講話「お笑いとまちづくり」 講師:石巻市地域おこし協力隊 清水 一宏 様
⑤質疑応答,感想記入,意見交流等 ⑥講評
塾長挨拶
(木村 民男 塾長)
冒頭で,耕人塾のコンセプト「主体・楽しさ・創造」に今回から「発見」を付け加えることにしたと伝え,『耕人』第11-3号を読みながら今年度の耕人塾のコンセプトについて改めて塾生に考えさせました。
特に,新たに加えた「発見」については,自分の視野を広げ新たな自分をつくることにつながること,発見自体が大きな喜びであること,発見のためには自分の感性を鋭くする必要があり,そのためには素直な心と探求心が必要となることと語られました。
最後に,4つのコンセプトを基に活動し,他団体ともコラボして石巻地域に心の復興の大きなうねりを起こしていくために,一緒に活動していきましょうと呼び掛けられました。
アイスブレイク
(佐々木夕希 教学委員)
実際に体を動かすアイスブレイクとして「名前でキャッチ フラフープゲーム」を行いました。はじめに円になって順番に自分が呼んでほしい名前を言うのですが,「○〇さんの隣の△△さんの隣の□□です」のように,前の人の名前を全部言わなくてはならないので,最後の方の人はなかなか大変そうでした。
お互いの呼び名が分かったところでスタートです。はじめに中に立った人が誰かの呼び名を言い,言われた人はフラフープが回転している間(床に倒れる前)にフラフープをキャッチします。キャッチしたら次に受け取る人の名を呼び,呼ばれた人はフラフープをキャッチというように,円の中央では常に入れ替わり立ち代わりの忙しい状況になるアクテイビィティな活動でした。途中からはフラフープが2つになり息つく暇もないような状態でしたが,笑顔がたくさん見られる活動となりました。
実践活動の振り返り
(遠藤知子 教学副委員長)
「あいさつ・清掃・ゴミ拾い・+1活動」の実践活動について,前回の耕人塾から約1か月間の個人の取組をワークシートを基にグループ内で発表し合いました。
その後,今後行われる女川,石巻,東松島でのゴミ拾い活動をどのように行うかを考えました。数年続けて参加している塾生が,今期初めて参加する塾生にゴミが多い場所の特徴を教えたり,過去の実践の様子を説明したりするなど,協働的に取り組もうとする姿が見られました。
講話「お笑いとまちづくり」
講師:石巻市地域おこし協力隊 清水 一宏 様
清水さんは「ふあん☆がーる」というお笑い芸人であり石巻市地域おこし協力隊員です。「真面目に見ないでください」という断りの後,講話がスタートしました。
前半は,自己紹介を含めて現在に至る経緯をお話しされました。「『OH!バンデス』知ってる人?ほとんど皆さん知っていますね。では『OH!バンデス』に出演している私を見たことある人?いないですね。」といった自虐的な出だしから,生年月日が朝青龍と一緒であること,何度もコンビを組んでは解散(10年間で14組)してきたこと,芸歴は20年で東京吉本の同期が「もう中学生」であること,そして,なぜ石巻に来たのかなど,お笑い芸人らしい興味を引くトークが展開されました。
その後,待ちに待ったネタを見せていただきました。フリップと歌を組み合わせたテンポの良いネタで会場からは笑いがこぼれていました。テンポがよいのですが,後からじんわりとこみ上げてくるような笑いもあり,味わい深く染み渡るお笑いだなという印象をもちました。また,石巻に来てから作ったというネタも見せていただきましたが「ホヤ」「竹乃浦」「斎藤正美」といった石巻ならではのキーワードが盛り込まれていて,さすが石巻地域おこし協力隊員と思いました。独学のオリジナル落語も披露していただき,常に笑いをグレードアップさせる努力をされているのだと感じました。
ネタが終わった後には,「自分の短所を生かすこと」や「お笑いは,やる方も見る方も楽しいという気持ちをもたないと成立しない。最初に楽しいという土台をもつことが大事」など,お笑いを通して学んできたことを塾生に伝えていただきました。
質疑応答,感想記入,意見交流等
(武川教学委員)
講話に引き続き,武川教学委員のコーディネートによる質問タイムがありました。「石巻の魅力は何ですか?」「人の温かさや魚介類の新鮮さ」,「ネタを作る際は自分が面白いと思っていることを優先するんですか?ウケそうだなと思っていることを優先するんですか?」「その時々による。両方のバランスを考えながら作っている。」などのやり取りに加え,「初めて生のお笑いを見たけど面白かったです。」といった感想も多数寄せられ,有意義な内容だったことがうかがえました。
講評
(若生アドバイザー)
冒頭でお昼に鶏肉を食べたという話をされ,「チキンと聞いてください」とユーモアあるお願いがありました。そして,今日の講話にからめて,自分も今チャレンジしたが人を笑わせるということは難しいこと,震災の頃は笑うことも許されない雰囲気があったが実は笑うことは癒しや心の安定につながるのではないかといったことを話されました。最後に,「アメリカではスピーチをするときに必ずユーモアを入れる。人を引き付け,場を和ます笑いは効果的なコミュニケーション。塾生同士の交流をさらに図って笑顔で活動していきましょう。」と塾生を励まし「チキンと聞いていただきありがとうございました。」と締めくくりました。