第3回『耕人塾』

【日 時】 令和5年7月15日(土)18:30~20:30
【場 所】 石巻専修大学5号館学生ホール
【テーマ】 世界に誇れる石巻地域にしよう~発信!未来へ~
【使用したテキスト】『耕人』第12-3号(「清掃」と「ゴミ拾い」について,「虚往実帰」)
【当日の流れ】
①塾長挨拶  ②本日の活動説明  ③耕人塾マイプロジェクト(テーマの決定)
④チームの決定と意見交換  ⑤講評  ⑥次回予告と諸連絡

塾長挨拶

(横江信一 塾長)

初めに,目を閉じて5つの音を見付けるよう指示し,心を穏やかにして耳を澄ますと,普段聞こえにくい音や聞き逃している音も聞こえてくる,聞きとることができるということを塾生に体感させました。そして,五感を研ぎ澄ませると今まで見えていなかったことが見えるようになってくる,今日の活動にも様々な感覚を使って取り組んでほしいと伝えました。

次に,『耕人』第12-3号をテキストに「掃除」と「清掃」の違いについて考えさせ,感謝の気持ちをもつことや奉仕の心を形に表すことなど,今後実践活動を行っていく上での心構えについて話されました。

最後に,「虚往実帰」の言葉を紹介し,本日のメイン活動であるマイプロジェクトにあたって,発想の転換を図りながら,自ら問いをもって考えることを期待していると締めくくりました。

耕人塾マイプロジェクト

(高橋倫平 教学副委員長)

日本ではこれまで,どちらかというと課題を解決する力を身に付けることが重視されてきましたが,高校で「探求の時間」が設定されたように,これからの世の中を生きていくために課題を見付ける力が必要になってきています。そういったことを踏まえ,耕人塾マイプロジェクトは,「①テーマや課題を決める→②調べる,研究する→③仮説を立てる→④アクションを起こす→⑤その結果どうなったのかをまとめる」の順で進めていくことをまずは全員で確認しました。

今日は①のテーマや課題を決める段階ですが,ここが一番難しい。髙橋教学副委員長は,自分が高校時代に「服装の乱れは心の乱れと言われるが,それは本当か?」という疑問を持ち,実際に女子生徒のスカートの長さと学力の相関関係を調べたことがあるというエピソードを紹介しながら,「自分が興味ある課題でないと長時間の研究・分析はできない」と語り,塾生に自分の心と向き合わせました。そして,自分が追究してみたいと思っていることを10個,5分で書くように指示し,書いたものの中から,本当に追究したいことを1つか2つ選ぶという作業を行わせました。

チームの決定と意見交換

各自が調べてみたいと思ったことについて情報交換・交流を行い,教学委員が調整しながらジャンルごとの仮の5グループを決定しました。そして,自分たちが調べたいと思っていることをさらに掘り下げ,社会課題と結びつけるという難しい作業に挑戦しました。なかなか思うように進まない様子も見られましたが,今後の活動を通して深めていければいいのだと思います。
最後に,実践カードへ本日決定したマイプロジェクトで取り組む+1の活動を書き込み,併せて,あいさつ,清掃,ゴミ拾いの実践活動の振り返りを行いました。

講評

(前田尊央アドバイザー)

新聞のコラムに「自分軸がある人はぶれない」という記述があったことに触れ,自分軸を作るためには自分の言動を振り返ったり,自分を客観的に見て判断したりしながら,自己対話を積み重ねていくことが大事だろうと語りました。そういった意味において,今日のマイプロジェクトはまさに自己対話であり,自分軸を作るきっかけになったはず。今後,具体的な活動に移していくことを期待していますと励ましました。

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