第2回『耕人塾』

【日時】令和5年6月17日(土)18:30~20:30
【場所】石巻専修大学5号館学生ホール
【テーマ】世界に誇れる石巻地域にしよう~発信!未来へ~
【使用したテキスト】『耕人』第12-2号(「礼」と「あいさつ」について)
【当日の流れ】
①塾長挨拶  ②交流活動
③講話「未来を切り拓く『人間力』について」
講師:石巻青年会議所理事長 後藤 峻 氏
④講話の振り返りと目標設定  ⑤講評  ⑥次回予告と諸連絡

塾長挨拶

(舛田育久運営委員長 ※横江塾長が出張のため)

耕人12-2号を基に話がありました。挨拶と礼儀は日本文化としてこれまで大事にしてきたことであり、昔、新渡戸稲造は、外国人に「日本には宗教がないのにどうやって道徳を教えているのか」と聞かれ、宗教にかわるものとして武士道があることを伝えました。その武士道が相手を思いやる、他者を大事にするという「礼」につながっていると話されました。

また、舛田先生自身が小学校から続けている剣道を話題に出し、剣道や茶道などでは「礼に始まり礼に終わる」と言われるが剣道を続けてきたことで分かるようになったと話されました。剣道では、1本取ってもガッツポーズをすると取り消しになる。それは、剣道は相手を尊重する、相手があってこその競技であり、「打って反省、打たれて感謝」との剣道の教えは、「礼に始まり礼に終わる」につながっていると話されました。

交流活動

(佐々木夕希教学委員)

前回に引き続き、自分の好きなものを書いたカードを見せ合いながら、相手の好きなものについて質問する「会話を開く鍵」の活動を行いました。今回のテーマは「行ってみたいところ」「やってみたいこと」でした。「冬の沖縄に行ってみたい」「コロナでしばらく行けなかった海に行ってみたい」「アメリカに行って風景の写真を撮ってみたい」「海外に行って日本の良さと海外の良さを感じたてみたい」など様々な考えが出されていました。また、積極的に質問する様子が見られ話題がふくらみ、前回よりも和やかな雰囲気での交流活動となりました。

講話

講師:石巻青年会議所理事長 後藤 峻 氏

「未来を切り拓く『人間力』について」

後藤さんは現在、ソーワダイレクトという会社で取締役を務めています。大学で建築の勉強をした後、都内で働いていましたが、震災を機に石巻に戻ってきました。石巻に戻りホテルの仕事をゼロから学び今に至っているとのことです。

〇人間力について

後藤さんなりの人間力の定義を今日まで悩んだとのことです。後藤さんが考える人間力とは「誰かを幸せにしながら、自分自身も幸せになるために必要な力」と定義づけました。後藤さんは耕人塾の目指す人間力の「徳・体・知」に照らし合わせ、徳がある人・知識が高い人・心身ともに健康な人はどのような人か、具体的に分かりやすく説明していただきました。

〇なぜ「人間力」が大切なのか?

この世の人に共通して与えられているものがあり、それは時間であるとのことです。塾生1人1人に今から10年後の2033年の生活、20年後の2043年の生活について想像してみるように投げかけました。未来の自分像は可能性の1つであり、私たちは年齢の変化、時代の変化、環境の変化にさらされており、不確定な未来、一寸先の闇を切り拓きながら、自分の未来像を実現させるために人間力が必要だと語りおかけていただきました。

〇人間力向上のためのキーワード

・健全なる精神は健全なる肉体に宿る
・見た目は一番外側の中身
・水は低きに流れ、人もまた低きに流れる
・幸運の女神には前髪しかない
・私は、私が見える世界を皆に見せるための機械だ
・困難は分割せよ

最後に、H(HAPINESS)=R(REAL)/E(EXPECTATION)日本語にすると、「幸福=現実/期待」という公式を基に話をされました。幸福を感じるのは、期待値を現実が越えたときである。いつの時代も一寸先は闇、不確定な未来を自身の力で切り拓く力であるのが「人間力」であり、「人間力」は自分に関わるたくさんの人を幸せにすることができると話されました。

 

講話の振り返りと目標設定

講話の感想記入と「あいさつ・清掃・ゴミ拾い+1」個人活動の記録のワークシート、継続して取り組みたいことを記入しました。講話を聞いての意見交流では、各グループで「石巻に興味を持ってくれる人を増やしたい」「自分の将来について細かく考えることができた」「夢を決めたい」「クラスの人だけではなく学年の人の良いところをみつけていきたい」などの意見があり、各グループの教学委員を中心に意見交流を通して考えを深めていきました。

 

意見交流後は、「探究とは何か」について、高橋教学副委員長から話がありました。自分に興味があるもの、調べたいものに着目することが大事であることを、副委員長の経験をもとに説明がありました。説明後には、塾生が今自分に興味があることを付箋に書いて模造紙に貼っていきました。

 

講評

(平塚真一郎運営副委員長)

学んだことをもとに具体的に動くことが大切であること。また自分のマイプロジェクトとして、石巻川開きの祭りの「七夕飾り製作」、「石巻復幸踊りエンヤドッド」への参加を紹介し、塾生の皆さんもぜひ参加し、祭りを自分たちで仕掛けて楽しんでいきましょうと話されました。

次回予告と諸連絡

・次回は7月15日(土)18:30~20:30 場所:石巻専修大学5号館学生ホール
・次回の活動でマイプロジェクトのテーマを決めることになる
・宿泊研修について
・川開き祭りのイベント「おばけ屋敷」の参加について

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